なんか長くなりそうな話置き場

2023年に観た映画(上半期)

1月

ファミリア

いい話ではあったけどなんかこう、テーマがごちゃごちゃしすぎてまんまりスッキリしない終わりだった。
親子愛だの、人種差別だの、テロだの、紛争だの、貧困だのいろいろな要素がちょっとずつ出てくるけどどれも解決には至ってないからどこに焦点を当てればいいのか最後まで分からなかった。タイトルからしてマルコスに対して実の子のように目を掛けていくとこが1番描きたかったとこなんだろうけどそれにしてはずいぶん遠回りだったな。
予告とかあらすじをざっくり観て吉沢亮は序盤で死んで残された奥さんと暮らしていく話だと思ってたからなかなか死なないしお前も死ぬんかいってなった。

よかった点は吉沢亮がでんぐり返しするとこくらいかな。森光子の跡を継いでくれ。

ハイロー認定するハードルが低すぎるからクラブみたいなとこで「おっ」っと思ったしそのあと乱闘始まるから完全にハイローだった。主犯のお兄さんの娘亡くした話なかったら幼女マイボトル愛用クセ強ヤクザだったからちゃんと語られてよかった。まじでなんの説明もなしに使ってるから1人だけこち亀世界線から来た人かと思っちゃった。

ブラックナイトパレード

ほんとはこっちを先に見て新年早々クリスマス映画を観るという訳わからんことしたかったけど時間の関係で2番目になった。別にいいけど。

相変わらず福田雄一だから序盤は効果音とかBGMがクドすぎて吐き気したけど今回は佐藤二朗がおとなしめだったからまだよかった。ムロツヨシはしつこかったけど。

原作ではどこまで続いてるか分かんないけど赤いサンタになるって宣言したところですぐなれる物ではないだろうから続編やりたいのかなあれは。ルドルフが山田裕貴(=三春のお父さん)なのは丸わかりだから後々の展開もなんとなく匂わせてるしそこまで豪華ではないけど全然出てこないキャラも結構いたから無理のない範囲なら続きもアリかな。

嘘八百

見た直後に書いてないからまじで何も記憶にない。波動しか覚えてない。

2人の関係性を最後まで伏せる必要そこまであった??
前回も言ったけど森川葵と前野が付き合ってる設定どこいった???1作目の違う世界線で生きてる??

「最後の台湾はフラグなのかどうか。」←唯一残ってた感想。

2月

なんか知らない間に終わってたから今年は2月はなかったのかもしれない。短いし。

3月

シャイロックの子供たち

半沢直樹と違って専門用語みたいなのがそんなに出てこないし、主軸となる事件を犯人サイドも初めから見せてくれたから推理物になりすぎてなくて分かりやすかった。

ポスタービジュでキャスト売りしてる作品あんまり好きじゃないんだけど、もっと載せるべきランクの人出過ぎじゃない?序盤で有名どころバンバン出てくるから本当にこの面子で推しが主役を??ってなった。あんまり主役感なかったけど。

予告でキラーワードぽく使われてた「はっきりと詐欺だな」が全然違うシーンのセリフだったし、まさか詐欺を見破った時じゃなくて詐欺を働くサイドとしての言葉だとは思わなかった。

ラストちょっといい感じ風というか、「これからも私たちはこの世界で生きていく」みたいに綺麗にまとめたけど西木の家族の描写が一切出てこないのちょっと怖くない?
ほんとに書面上の離婚だったんか?

湯道

最初制作発表された時から懸念してたんだけど変なサブタイトルがつかないまま公開されて本当によかった。
最近の映画あるあるだけど短いタイトルは変なサブタイかローマ表記含めてフルタイトルにしたがるからシンプル貫いてくれてまじで感謝。

兄弟喧嘩が完全に小学生のソレ。もしくはトムジェリ。仲良く喧嘩しな。

エンドロールの順番普通だと絶対にない並びだったけど関連してる人たちがセットで表記されてるのめちゃめちゃよかった。みんなで歌うEDは結婚式EDの次にいいので平和作品は積極的に導入すべき。

映画 ネメシス 黄金螺旋の謎

最初に連ドラのざっくりすぎる説明がコナン映画みたいな感じであったけど脇のレギュラーキャラがなんの説明もなく出まくるからドラマ未履修勢には不親切な作りだなと思った。急に出てきて共闘してる加藤諒とか謎でしかないだろ。
映像の作りは平成初期のドラマを彷彿させる紙芝居方式ですごい好きだけど。OPとEDもおしゃれだし。

観終わってまず最初に思ったのはあれだけ不自然に何度も出てくるのにキーアイテムがトマトって気づくの遅くない!!???!??めちゃめちゃ強調されてたじゃん!??絵はまだしも死んだ時あんなにゴロゴロ転がってたら違和感あるだろ。

故意なのかは分かんないけど凪沙が殺されたとき後ろをダンプが通ってるの怖すぎん?結局関係なかったけどさ。

結局のところラスボス的ポジションが窓で完結してたけどその大元は全く出てこず終わったけどこれでいいんか?まあ、"超富裕層"っていうのはある意味概念みたいなものでバックについてるけど司令塔ではないからこれでいいのかもしれないけどあんまり根本的解決にはなってない気がするんだよな。
それと凪沙が実は裏で動いてましたっていうのとあっさり死んじゃうのまじであっさりしてて笑ってしまった。
でも、あれもこれも最後の風真でこれもまた夢オチでしたって解釈してるけど合ってる?本編のどこまでが夢でどこまでが現実か視聴者的にもあやふやにされちゃうやつ。

4月

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-

終わり方もまさに後半に続く。って感じで序章に過ぎなかったけどテンポ感がよくて見やすかった。
一貫して"ヒナを救う"ことだけに重きを置いてて余計な要素は排除してるからそこも分かりやすくていい。原作だともうちょっと他のキャラに焦点当ててるだろうし。エマちゃんとかいないし。


まじで初めて見た。後半ある前提だから予告的なパートはあるとは思ってたけど事前に教えてくれるシステムあるんだ。それでもエンドロール中に帰ってる人いて信じられなかったけど。多分日本語が読めない人。

ところで結成当時のマイキーが好きすぎるんだけどあれはどこに行ったら会えるの???去り際に一口食べて投げ捨てられたパフェのスプーンになりたいんだが?????
感情ゼロの「ありがとう」が最高すぎる。
1人だけスクーターみたいなのに乗ってるのかわいい。お前のことは俺が守るからな。

5月

銀河鉄道の父

急にトチ狂って南無妙法蓮華経連呼しだすの面白すぎるだろ。妙に滑舌よくてちゃんと「なむみょう」って言ってるのが余計に面白い。
話は進んでいくのにずっと頭の中で「南無妙法蓮華経」が流れ続けてて、トシが亡くなってすごいしんみりして見ながら泣いてたのに何処かでおかわり期待してる自分がいた。
おじいちゃんの時と同じ形式で式が執り行われてて真面目にやってるのに変なこと期待して申し訳ないなと思っていたらくるよね。トチ狂い太鼓叩き南無妙法蓮華経が。
急に始まる絶対に笑ってはいけないお葬式。
お母さんも「お経が違いますよ」じゃあないんだよ。もっとおかしいとこいっぱいあるだろ。

賢治の幼少の時のエピソードでお母さん差し置いて病院に泊まり込む話があったけど、トシの療養中でも同じように看病してて賢治のことだけじゃなくて兄妹みんな同じように大事に思ってるのが伝わってきてよかった。下の3人の弟・妹たちは完全にモブだったけどそれぞれに似たようなエピソードがあるんだろうな。

宮沢賢治の作品は雨ニモマケズとか有名どころしか覚えてないから他の作品の本文が出てきてもふーんくらいだったけど「あめゆじゅとてちてけんじゃ」を聞いた途端昔学校で習った記憶が一気に蘇って(進研ゼミでやったところだ……!!)状態になった。

シン・仮面ライダー


前の特典が残ってたら一緒にもらえることがあるけどこの場合どうなるのかと思ってたら全部くれた。ヤケクソじゃん。

カット変わったらいきなり1号が車追い越して突っ立ってたりとか、ルリ子がなんのエフェクトとかもなくやられてぐったりしちゃうとことか所々特撮特有というかすごい昭和感感じる急なカット割にテンションあがった。

アクションは血の吹き出し方がエヴァな最近の特撮って感じだった。やたら空は飛ぶけど。
初代はバッタモチーフで改造人間っていうのは知ってたけど他の生き物を元にした敵も出てくるから設定がより分かりやすくてよかった。バッタだとしてもあそこまで空飛べるんか知らんけど。

「僕は信じなくていいから僕のプランを信じてほしい」って、ルリ子が他人を信用してないことを分かったうえで言ってるのもいいし、それに対して「貴方を信じる」って返すのはもっと最高。CPとして完璧すぎる。

ハチオーグと側近の上杉柊平もとても良。最後まで残って2人でシンメで戦うのとか。最終手段で何の躊躇いもなくプラーナ捧げちゃうとことか。他の手下は量産型って感じだけど1人だけイレギュラーな感じがさあ………。なあ………???

そんで2号がリアコすぎる。
洗脳が解かれて過去の訳あり感が露呈しちゃったのにそれでもあの飄々とした感じがさあ………………………。ハケンアニメでも似たようなキャラしてたけどもうこれ佑がリアコなんかな。怖いから近づかないようにしとこ。

原作は観たことないけどエンディングで旧主題歌流れるの昔からのファンはテンションあがるだろうな。タイトルが「レッツゴー‼︎ライダーキック」でちょっと笑ったけど。そんな人殺せる技をポップに勧めるな。レッツゴー‼︎じゃあないんだよ。最近だと必殺技といえば相手に大ダメージを与えるみたいな感じだけどこの作品においての必殺技はまじで"必ず""殺す"技"だから。みんなこれで死んでるから。


宇宙人のあいつ

ハズレ。大ハズレ。期待してた分まじでハズレ。
キャストは申し分ないし設定とかシナリオはまあまあ面白いのに演出がことごとくくどい。福田雄一じゃん。あと小ネタとか焼肉ジョーク(?)とかまじでおもんない。あれをトリックの堤幸彦と例えてた人もいたけどこんなのを一緒にするな。福田雄一とか堤幸彦を意識して作ってコレだとしたらセンスなさすぎるだろ。堤幸彦はちゃんとツッコむ人が必ずいるから小ネタもボケとして成立してるし、福田雄一はまあ最近のクドクド演出は好きじゃないけどある種の定番ネタ的に定着もしてるからまだマシ。

せっかく作ったんだから導入は絵本でそこから本編でも良かったと思うんだよな。なんか宇宙人設定に対してあれもこれもって感じで後からどんどん出してくるけどどれも後出しジャンケンすぎて。

個人的には日出男に残りの時間でやりたいことを聞いた割にはそれを叶えてる描写が全くなかったのがモヤモヤする。やりたいことを順番に消化しながら間で兄妹の話を入れるくらいが見やすいと思う。結局は家族への愛着を描きたかっただけだろうし。あいだ間で他の兄妹にスポット当てたベタベタ定番エピソード入れるより絶対見やすい。「人間誰しも悩みを抱えて生きてるよね〜」ってストーリーなら別だけど。絶対違うだろ。

最後さあ、わざわざ産まれてすぐ写真撮ったんだから見返せよ。集合写真をイラストにして残してるのは素敵だけどあれは日出男がいないからこそ使える演出なんよ。いなくなった寂しさのメタファーなのに転生してたら意味ないんよ。あと、土星語の"また会える"的な意味の言葉(なんか終盤でしれっと出てきてキラーワードのようにされたけどそんな印象残ってない)を合言葉にしなくても写真に写ってないだけで3人だけに全て伝わるんだからそっちの方が驚きもあって面白かったのでは???

岸辺露伴 ルーヴルへ行く

本物を見分けられないと言われて静かにブチ切れてる露伴ちゃんかわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
コナン映画ばりに初見勢にも分かりやすいようにスタンドの説明してくれる露伴ちゃんもかわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

初めはオークションについてきてわいわいしてる泉京香に「君、帰ったらどうだ」とか言うけど「読者が喜ぶ」って言われてからは取材を受け入れてるのかわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。相変わらずファン第一なの最高〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
「作品に敬意を持て」ってちょっとおこなのにサインはしてあげるのも最高〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。ファンのためならなんでもする男〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(なんでもするとは言ってない)。

過去の回想シーンはちょっとテンポ緩めで眠かった。現代パートが泉京香の存在が間をうまい具合に埋めてくれてるからその対比で余計に長く感じた。
過去露伴ちゃん、口調とかは全然だけど歩いてる時の後ろ姿はそっくりだった。あの腕は真っ直ぐで重心が傾いてる感じ。それ以外は性格がいい子すぎてこれがどうやったら数年であのひねくれめんどくさ野郎になるんだ。多分高校生くらいだろうし動かないだと30手前(実写だと多分30後半)だけど4部だと二十歳だからな!??!そんな数年でこれが??アレに??????

最初盗みに入ったオークション会場の男が露伴ちゃんに追いかけられてて逃げ切ったと思ったところにクラクションの音がしたからトチ狂った露伴ちゃんが車で山道突っ込んで来たのかと思っちゃった。ごめんね。

今までの話は神様だったり怪異(スタンド)だったりしたけど今回は純粋な"怨念"だったからこれはもう呪術。五条悟しかしないようなグラサンしてたし。
何とは言わんけど本来ならここでカメオだったんだろうなってあからさまポイントあって悲しくなった。そんな重要そうじゃないのにわざわざカットインしてきてたから余計に。

原作にケチつけるわけじゃないけど自分の罪が襲ってきて、それがない人間は先祖を辿って罪が襲うって設定なら露伴ちゃんは何も悪いことしたことないってこと???まじ????"罪"の定義が分からんから犯罪に限定されてるのかもしれないけどあの岸辺露伴が????そんな聖人君主ではないだろ???だってあの岸辺露伴だぜ????

それで相変わらず高橋一生は月代が無駄に似合うな。


6月

怪物

「怪物だ〜れだ」が結局全てじゃない?いろんな人が他者視点からだと怪物に成り得てて作中で"誰"とは明言されずに終わるからずっと「だ〜れだ」なんだよ。
(おそらく)真実を知った母親も、職を失った担任も、問題を適当に片付けた学校もその後どうなったかは一切描かれないけどそこは全く本題とは関係ないんだろうな。

母親、担任、子供たちでそれぞれで証言が食い違うし、大人はみんな被害者目線なのが面白かった。

最初の母親目線だと担任が「やった」とも「やってない」ともはっきり言わないからそういうことを聞いてるんじゃないんだよ!!ってキレそうになった。校長にいたってはbotじゃん。
担任は無責任な適当な奴かと思ってたけど新任だったんだね。担任目線になってから学校での振る舞いが見えるのがよかったし、ちゃんと先生してた。
ただ、お前は教師より校閲の仕事の方が向いてるよ。

「病気が治った」証拠として好きな女の子ができたって言ってたけど父親が"病気"って言ってたのは同性愛のことだったんだろうか。てっきりちょっと変わってるところを指してるのだとばかり思ってた。でもあの何されても飄々としてるのはナマケモノの技であって素ではないから別にそんなに変わった子じゃなかったのかも。
クラスメイトからも「お前女なんじゃないの!?」とか揶揄われてたからいじめの原因もそこだったのかも。それで"女みたい"ってとこに自分を重ねて溱も自分で髪を切ったりしたのかな。

子供たちは廃電車で"生まれ変わるための準備"とかいって空想じみたごっこ遊びをやってたけど最後の最後で「生まれ変わってない」ってはっきり言っちゃうしそれをあっさり受け入れてたからこれからも変わらず生きていくんだろうな。

ゆってぃは多分テレビの中の人じゃないかな。クレジットの並び的に。あんなバラエティ班が何人かいてモブに紛れ込ますような作品ではないし。多分。知らんけど。

大名倒産

期待してなかったんだけど普通に面白かった。
小四郎の幼少期は神木隆之介より通に似てたな。つり目気味だったし。

これも東リベに続いて冒頭で「ラストはエンドロールの後にあります」みたいなの出てきた。借金問題は本編で解決するだろうから幼なじみ2人の関係が進展するとかそんなだろと思ってたらそのまんまだった。

エンドロールのバックが私が世界一好きな結婚式だったからそれだけで100点なのにそのあとわちゃわちゃオフショまで繰り広げるから卒倒しそうになった。
ただ、最後に出てくる輸入船のCGのクオリティがゴミカスすぎて笑ってしまったけど。